コンシューマー向けの最強マザーとしては先述のギガバイト「GA-X58A-UD7」が候補に挙げられるようになったが、さらに上を行くモデルも登場している。それがEVGAのX58マザー「X58 Classified 4-Way SLI」だ。
EVGA独自の「XL-ATX」サイズを採用したモデルで、同社のGeForce GTX 285搭載グラフィックスカード「EVGA GTX285 Classified」を4枚挿すことで、4-Way SLIが構築できるのが特徴だ。DDR3スロットを6基備え、PCI Express x16スロットは合計7基。価格は5万5000円弱から6万円弱のあいだで、在庫は少数だ。
入荷したパソコンショップ・アークは「すぐに問い合わせがあり、初日に一台売れました。肝心の対応カード『EVGA GTX285 Classified』は国内発売未定という状況なのですが、欲しい人にはたまらないスペックといえるでしょう。さすがに万人受けはしないので、今後も別格扱いで並んでいると思います」という。
そうした“別格のグラフィックス環境”が入手困難なのはいつもことだが、一方で「フツーのハイエンド系グラボなら、年末に結構買える状態になるかもしれません」(某ショップ)という声も聞かれるようになっている。
ここでいう“フツーのハイエンド系グラボ”とは、GeForce GTX 285とRADEON HD 5800シリーズを指す。TSUKUMO eX.は「GeForce GTX 285カードは品薄傾向ながら、絶対に入手できないというレベルではないですね。ここにきてRADEON HD 5800シリーズも、数日間ストックできるようなってきたと思います。需要がある程度満たされたのか、あきらめてしまった人がたくさんいるのかは不明ですけど」と話していた。
取材した12月4日時点でXFX「Radeon HD 5850 BLACK EDITION」を10本以上在庫していたGENO工房も「平日まで在庫している確約はできませんが、割とまとまった数が入手できました。さすがにGeForce GTX 295やRADEON HD 5970が年内に買いやすくなるという状況は期待できませんが、このクラスならある程度はそろってくる可能性があると思います。一時期の状況から考えれば、だいぶ良くなっていますね」と語る。
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