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マイナンバーカードを新規発行できない不具合 原因不明も「自然に復旧」

» 2020年06月29日 18時27分 公開
[ITmedia]

 マイナンバー制度関連のシステムを運用する地方公共団体情報システム機構は6月29日、同日午後1時〜1時半ごろ、全国の自治体などでマイナンバーカードを新たに発行できない不具合が起きたと明らかにした。住民がカードを受け取る際に、暗証番号を設定するシステムを利用できない状況だったという。

photo マイナンバーカードを新規に発行できない不具合が起きた

 同機構によると、すでに復旧したが原因は不明。「特定の対策を講じる前に、ほぼ自然に復旧した」といい、原因が分かり次第、再発防止策を検討するとしている。

 不具合を受け、Twitterには「市役所に行ったが、マイナンバーカードを受け取れなかった」「手続きができなかった」といった声が投稿されている。

 マイナンバー制度関連システムを巡っては今年5月、政府が国民に支給している「10万円給付金」の申請希望者によるアクセスが殺到した影響で、マイナンバーカードの電子証明書パスワードの発行・更新システムの動作が遅延する不具合が起きた。

 このシステムではクラウドを採用しておらず、同機構はその後、サーバの台数を増やして処理能力を高め、再発防止を図っていた。

 今回の不具合が、10万円給付金の申請件数や、7月1日に申し込み受け付けを始める還元策「マイナポイント」の予約件数の増加と関係があるかは不明。

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