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Googleパーソナライズ検索を無効にする方法

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2009年12月より、Googleの検索結果がそれぞれの人毎に最適化(パーソナライズ)された状態が標準に変わりました。ここではそのパーソナライズ検索を無効にする方法(2009年12月番)を紹介します。最新の情報はGoogleのヘルプ:パーソナライズ検索結果: カスタマイズを無効にするでご確認ください。

1. 検索結果画面から"ウェブ履歴"をクリック

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2. 「カスタマイズを無効にします。」をクリックして、無効に変更
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3 カスタマイズが「無効」になっていることを確認

Unpersonalized3

注意:
「有効にします」 をクリックすると有効に変更されます。ぱっと見た目で区別がつきにくいので注意してください。

パーソナライズ検索を無効にする意義:
ネットマーケティング界隈での12月最大のニュースはGoogleがパーソナライズ検索をログインしていない状態でも標準に変えたことでしょう。従来、ログインしている人のみが対象だったのですが、まだまだ少数派ということで、サーチエンジンでの順位向上対策(SEO)の意義がは大きいと語られていました。

それが、ほとんどの人が個別に最適化された順位を見るということになると、SEO の意義が複雑なものになります。「パーソナライズされるにしろ、未知の領域ではそのパーソナライズは利かないので相変わらず重要ですから...」と説得のプロセスが要るようになるわけです。

パーソナライズの影響は軽微か?:
SEMリサーチ渡辺さんは、軽微という見解です。

「パーソナライズ検索による順位の違いは軽微」というのが複数のGoogleエンジニアの回答です。実際、私自身も様々な実験を行いましたが、順位の違いは「軽微」の範囲です。検索結果の全てがそっくり他のページと入れ替わるのではなく、いくつかのページの順序が異なる、全体の20%が変化するかどうかのレベルです。

私も同じく全体としては影響は軽微であり、結局のところ従来どおりGoogleで上位に出やすいサイトはほとんどの人に同じように上位に出てくるのは変わらないようです。

ただし、自分自身がよく見ているサイト、関わっているサイトとかはそれだけ上位に出たりするので、気にしているサイトの順位がどうなっているか?を見るのに、パーソナライズをオフにしないとあまり意味がないということは起こります。

逆に言うと、社内の人が自社サイトに関連する言葉で検索した場合、上位に出やすくなっているともいえます。社内の印象が実力以上によくなるというのは、いいことかもしれませんが、実はぬか喜びだったりしうること、パーソナライズ検索をオフにする見方を紹介しておくことは、Webマーケターにとって重要なことになりそうです。

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お断り:
本ブログでの坂本英樹による投稿やコメントは、あくまで個人の主観に基づくものです。現在および過去の勤務先の意見や見解を表すものではありません。

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