写真で解説する「Art Editions YAYOI KUSAMA」(1/2 ページ)

» 2009年04月07日 17時17分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 「Art Editions YAYOI KUSAMA」シリーズの「私の犬のリンリン」(左)と「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」(右)

 著名なデザイナーとのコラボレーションを積極的に行っていくauの新ブランド「iida」の中でも、「Art Editions YAYOI KUSAMA」シリーズの3モデルはとりわけ異彩を放っている。同モデルは、携帯を“身につけるアート”に変える「Art Editions」の第1弾。前衛芸術家として世界的に知られる草間彌生さんとコラボレートし、草間さんの作品をモチーフに開発された。

 端末自体は2009年2月13日に発売された東芝製の「フルチェンケータイ T001」をベースにしており、KDDIの説明員によれば「スペックはT001と変わらない」という。しかし、草間作品の特徴である水玉の模様や鮮やかな色彩によって、既存の携帯とは一線を画したデザインに仕上がっている。販売時期は未定だが、いずれも限定モデルで、シリアルナンバーが刻印される。

 水玉模様が一面にあしらわれた「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」、犬のキャラクターをモチーフにした「私の犬のリンリン」、ハンドバッグのように手提げが付いた「宇宙へ行くときのハンドバッグ」――見た目も名前もユニークな3モデルを、ここでは写真とともに紹介していく。残念ながら発表会場の展示はモックアップのみで、待受画面などの確認はできなかったが、端末を収納できる箱をも“作品”にした、草間ワールドをご覧いただこう。


「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」

photo 「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」。箱には草間さん直筆のサインも。同モデルのほか、「私の犬のリンリン」にも直筆サインが入れられる予定
photo 「無限の鏡の間――ファルスの野」

 草間さんがジェンダーや反戦などの社会的なテーマを作品に強く盛り込んでいた、1960年代の代表作「無限の鏡の間――ファルスの野」の世界観を再現した「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」。赤と白の水玉模様が配された箱の中には、端末が作品の一部として収まっている。箱の内部は鏡張りになっていて、携帯の収まった底部には細かな水玉模様が一面に広がっている。箱の側面に設けられたスコープから内部をのぞくと、鏡に反射した“無限に続く水玉の世界”が現れる。作品という扱いなので、価格はかなり高くなるという。


photophotophoto 端末の背面は不規則に盛り上がっており、手作業でペイントが施されているという。複雑なデザインを実現するために、人の手に頼る部分が多いのことも今回のArt Editionsの特徴だ(写真=左)。箱の中に端末が収まり、1つの作品として鑑賞できる(写真=中央)。上箱を取り外した状態(写真=右)
photophoto 端末の裏面(写真=左)も、付属するストラップ(写真=右)も水玉模様。ちなみに、モデル名にある“オブセッション”とは「妄想/強迫観念」といった意味を持ち、同じモチーフを繰り返す作品に使われる言葉
photophoto 端末の左側面(写真=左)と右側面(写真=右)も、やはり水玉模様があしらわれていた
photophoto 先端部(写真=左)とヒンジ部(写真=右)
photophoto 箱は充電用のACアダプタをセットできるようになっている
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