「iPhone 3G」がとにかく安いMobile Weekly Top10

» 2009年04月07日 08時43分 公開
[園部修,ITmedia]

 今週のアクセスランキングは、iPhone 3Gを安価に販売する「iPhone for everybodyキャンペーン」が始まったにもかかわらず、端末販売ランキングでトップの座をほかの端末に奪われてしまったことを報じた記事が注目を集めた。そのほか、ソフトバンクモバイルの人気キャラクター「お父さん」がホークスのユニフォームとヤフードームに登場することを扱った記事も多くの読者が関心を持ったようだ。

 このiPhone for everybodyキャンペーンは、端末価格がこれまでより大幅に安くなることもあって、非常に好調なようだ。具体的な販売台数などは明らかにされていないが、キャンペーン前までの販売台数に、大きく上乗せができたという話も聞く。

 実際、8Gバイト版は実質0円(本体3万720円/24回払いで月1280円、月月割1280円)という販売方法だけでなく、新規契約なら新スーパーボーナス一括払いで1万9800円といった価格が提示されていることもざら。この価格は都内大手量販店でも同様で、中小の販売店ではいくつかの条件付きで“スパボ一括9800円”や“スパボ一括7980円”(!)などといった価格で販売するところもある。

 端末価格だけでなく、月々の利用料も、iPhone for everybodyを適用すればフルブラウザが思い切り使ってもホワイトプラン(i)(980円)+S!ベーシックパック(315円)+パケット定額フル(4410円)で5705円と、スマートフォンとしてはリーズナブルと言える価格だ。

 2008年7月にiPhone 3Gを購入し、まだ割賦代金を払い続けているユーザーにとっては、やや複雑な気持ちになる部分かもしれないが、iPhoneユーザーが増えれば、コンテンツプロバイダにとってはより魅力的な市場になり、さらに多くの優れたアプリや周辺機器が登場することは間違いない。

 ただ、ユーザーが増えると心配になるのが、ソフトバンクモバイルのインフラだ。ボーダフォン時代からは大幅に改善されたとはいえ、現状でも、時としてつながりにくかったり、他社のケータイは使える場所で使えなかったりすることはある。この部分は、容易ではないことは理解しているつもりだが、1ユーザーとしてはぜひさらなる強化を願いたい部分だ。

 先日Appleが、iPhone OS 3.0で提供する予定の新機能の1つに、iPhoneをPCと接続してモデム代わりに利用できる「Tethering(テザリング)」を挙げたが、ソフトバンクモバイルは、PC向けの定額制データ通信サービスをイー・モバイル網を借り受けて実現しているくらいなので、これもおそらく実現は困難だろう。

 iPhone OS 3.0の正式発表と同時に、日本でもiTunesでの楽曲ダウンロード開始とテザリング解禁──。そんなニュースが書けることを心待ちにしている。

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