静電式タッチパネル用の手袋が欲しい季節ふぉーんなハナシ

» 2010年01月12日 23時22分 公開
[園部修,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 年が明けて、寒さも本格的になってきた。1月12日は全国的に気温も低く、通勤や通学にも手袋が欠かせなくなりつつある。

 手袋で困るのが、静電容量式のタッチパネルを搭載した携帯電話だ。iPhone 3GSやHT-03Aなどのスマートフォンだけでなく、SH-01Bなどの国内メーカー製携帯電話にも、静電式タッチパッドを搭載したモデルは増えている。しかしこの静電式タッチパネルは、パネル表面に指が触れたときの電荷の変化を検出するため、指とパネルの間に電気を通さないものがあるとうまく操作できない。

 もちろん手袋を外せば操作できるのだが、寒い屋外では、できることなら手袋は外したくない。そんなわけで、手袋をしたまま静電式タッチパネルを操作する方法を調べてみた。

  • 静電式タッチパネル対応手袋を買う

 世の中には同じような悩みを持った人がいるようで、手袋の親指と人差し指(ものによっては中指)の腹の部分に、導電性のある布や糸を付けた手袋が販売されている。残念ながら種類はあまりたくさん見つけられなかったうえ、国内ではなかなか入手しにくいものが多いのだが、お金をかけてもいい、という人はこうした手袋を購入するのがよさそうだ。

 比較的有名なブランドの製品としては、ザ・ノース・フェイス(The North Face)が「Etip Glove」という手袋を作っている。価格は3990円。ただ、昨年の秋口にはショップなどに在庫があったものの、本稿執筆時点では店頭在庫はほとんどないようだ。

 iPhone 3Gの頃からのiPhoneユーザーなら、「Dots Golves」というメーカーを耳にしたことがあるかもしれない。このメーカーは、2009年の冬に指の先端部分に金属製のボタンのようなものを備えた手袋を販売していたが、この冬は導電性の糸を縫い付けた手袋をリリースしていた。ニット製の安価な手袋はすでに売り切れたようだが、ナイロン製の暖かそうな手袋「D200」はまだ販売している。価格は25ドルで、日本への送料が7ドル75セントとそこそこ安価なので、試しに注文してみるには手ごろな印象。

 このほか、4sight Productsというメーカーが、「Tavo Glove」という導電性の布を指先に配した手袋を販売中。直接購入することはできないが、「B&H」というオンラインショップが日本へも配送してくれる。価格は30ドル前後。ただし送料が、一番安い配送方法でも35ドル55セントと、本体より高くなってしまうのが悩みどころだ。

PhotoPhotoPhoto 左から「Etip Gloves」「Dots Gloves」「Tavo Gloves」
  • 指先を露出できる手袋を買う

 指先に導電性の糸や布を採用した専用の手袋は、どうしても価格が高くなってしまうという問題がある。そこで、簡単に指先が露出できる手袋を使うという手もある。

 予算に余裕があるなら、釣りなどに使われる、指先を露出できる手袋が便利そうだ。Neo WORK GEARの「防寒ネオプレーングローブ フリップタイプ」や、モンベルの「クリマバリアフィッシンググローブ」「クリマプラス300 フィンガーキャップミトン」などは、指先を出したときに、先端部を反対側に張り付けておけるベルクロが用意されているので使い勝手も良さそうだ。

 もっと手ごろなものでよければ、スーパーや百貨店などで販売されている、指先が簡単に露出できる手袋でもいいかもしれない。

Photo モンベルの「クリマバリアフィッシンググローブ チャコール」
  • 導電性の糸で手袋に加工する

 いろいろ調べているうちに知ったのだが、導電性の糸は個人でも入手できるようだ。それなりの値段になるが、この導電性の糸を購入すれば、お気に入りの手袋の先端にこの糸を縫い付け、“iPhone対応”にすることも不可能ではない。ただし、手袋に自分で針を入れなくてはならず、それなりの場所にそれなりの面積で縫い付けなくてはいけないことなども勘案すると、万人にお勧めできる方法とは言えない。


 携帯電話に限らず、静電容量方式のタッチパネルを搭載した製品が徐々に増えている昨今だが、まだデザインに優れた手袋や手ごろな価格でかつ入手しやすい手袋というのはあまり多くない。寒い季節はあと2カ月弱程度だが、とりあえず筆者はDots Glovesの新版を入手してみようかと思っている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年