マピオン、サン製品でシステム環境の強化と合理化を実現地図サービスシステム刷新

地図情報サービスを提供しているマピオンは、データセンター移転に伴い、サン製品を活用して地図基盤プロジェクトやモバイル向け顧客管理システムの再構築などを行った。

» 2009年04月10日 02時38分 公開
[ITmedia]

進化するサービスに対応

 マピオンはデータセンター移転および複数システムの刷新にあたり、サン・マイクロシステムズのブレードをはじめとするサーバ製品、Solaris 10 、さらにオープンソースソフトウェアであるSun GlassFish Enterprise Server、MySQL ClusterDatabaseを採用、合わせてサンの一元化されたサポートサービスによりシステムリソースの最適化と堅牢性の高いシステム構築した。

 マピオンは、約650万人(2009年3月1日時点)の利用者数を有し、「マピオン」、「マピオンBB」、さらに携帯電話向け「マピオンモバイル」といった地図情報サービスを提供している。データセンター移転の背景にはこうした自社サービスの進化による継続的なシステム拡張の必要性があった。

 マピオンのサービスの1つであるブロードバンド向けの大画面地図「マピオン BB」は、新地図データ使用の移行にあたりシステムを刷新した。その際、オープンソースのアプリケーションサーバである Sun GlassFish Enterprise Serverを採用し、運用管理の負荷を大幅に低減することを実現した。さらに、サービス費用を含むサブスクリプションライセンス(従業員数で課金する定額ライセンス)であるSun Java Enterprise Systemを契約することで、ライセンス費用および保守コストの削減にもつなげた。また携帯電話向けサービス「マピオンモバイル」の顧客管理システムは、利用者の利便性を重視しており、可用性が高い、安定したサービスの提供が求められていた。マピオンはMySQL Cluster Databaseを採用し、既存のアプリケーションをそのままにダウンタイムを極力減らすことを実現した。

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