Microsoft、KinectのWindowsアプリを開発できるSDKをこの春リリースへ

学術研究者や開発者によるKinectハッキングの動きを受け、MicrosoftがWindowsでKinectの技術を利用できる公式SDKをリリースすると発表した。

» 2011年02月22日 07時56分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは2月21日(現地時間)、Xbox 360用コントローラー「Kinect」のSDK「Windows Software Development Kit」をこの春リリースすると発表した。開発者は無料でダウンロードでき、Kinectのセンサー機能を利用した非営利目的のWindows向けアプリケーションを構築できるようになる。

 Kinectは、Microsoftが昨年11月にXbox 360用に発売したコントローラーで、発売から2カ月で800万台以上を販売した。複数の内蔵カメラとセンサーでユーザーの動きを追跡し、マイクによる音声操作機能も搭載する高機能端末が149.99ドルという低価格で入手できることから、学術研究者や開発者の間でKinectを応用するハッキングプロジェクトが立ち上がり、コミュニティーも形成されている。

 既にKincectを使った建築内装の立体モデル構築ツールや、リモート外科手術システムへの応用などが試みられている。Microsoftはこうした開発者らの動きを尊重し、公式のWindows SDK公開に踏み切った。MicrosoftはSDK公開により、同社が推進するナチュラルユーザーインタフェース(NUI)がゲームやエンターテインメントだけでなく、医療や教育分野の可能性を広げることができるとしている。

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