Microsoft、企業向けクラウドサービス「Office 365」を発表

Microsoftの「Google Apps」対抗クラウドサービス「BPOS」の次世代版が、「Office 365」という新たな名称で2011年初旬に登場する。

» 2010年10月20日 07時45分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは10月19日(現地時間)、企業向け次世代クラウドサービス「Microsoft Office 365」を発表した。Office 365は、企業向けの「Microsoft Business Productivity Online Suite(BPOS)」、小規模企業やSOHO向けの「Office Live Small Business」、教育機関向け「Live@edu」の後継サービスに当たる。Microsoftは同日、日本を含む13カ国向け限定βプログラムを開始した。発売は2011年初旬の予定となっている。

365

 同サービスはMicrosoftのデータセンターで運営されるクラウド型サービスで、グループウェアの「SharePoint Online」、メールサービスの「Exchange Online」、ユニファイドコミュニケーション(UC)サービスの「Lync Online」が利用できるほか、「Microsoft Office」も含まれる。2011年中に「Microsoft Dynamics CRM Online」も統合する計画という。

 同サービスには、PCだけでなく、MacやWindows Phone、iPhone、Android、BlackBerryなどのスマートフォンからもアクセスできる。

 小企業向け、企業向け、教育機関向けの3つのエディションがある。従業員25人以下の企業が対象の「Office 365 for small businesses」は、オフィススイートが「Office Web Apps」のみで、使用料はユーザー当たり月額6ドル。中堅以上の企業および政府機関向けの「Office 365 for enterprises」は、メールサービスのみの利用で月額2ドルから。「Microsoft Office Professional Plus」が含まれる上位プランは月額24ドルになっている。

 βプログラムへのエントリーはOffice 365の専用サイトからできる。

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