Microsoftのスマートメーター「Hohm」、リアルタイム情報を無線で取得可能に

Microsoftの家庭向け省電力支援Webアプリ「Hohm」に、電気メーターにセットしたセンサーからの消費電力データを無線で転送できるようになった。

» 2010年07月29日 14時16分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは7月27日(現地時間)、米Blue Line Innovationsと提携し、家庭向けスマートメーター「Hohm」に電気メーターの情報を無線で送信するシステムを発売したと発表した。Blue Lineが提供する電力監視端末「PowerCost Monitor」が電気メーターから取得した情報が無線ツール「WiFi Gateway」を介してPC上のHohmに転送される。

hohm 左から、電気メーターに取り付けるセンサー、監視端末本体、WiFi Gateway

 Hohmは、Microsoftが2009年6月にリリースした米国の家庭用スマートメーターWebアプリケーション。電気消費量などをグラフで表示し、ユーザーに省電力に関するアドバイスを提供する。Windows Azure上に構築されており、ユーザーはWindows Live IDを使って無料で登録できる。Microsoftと提携した公共事業企業からのデータを分析しているため、こうした提携企業からエネルギー供給を受けている家庭でしか利用できなかったが、今回の提携でその制約がなくなることになる。また企業からの情報と異なり、分単位でのリアルタイムの電力消費状況が確認できる。

 「PowerCost Monitor」と「WiFi Gateway」のセット価格は249ドル、「WiFi Gateway」単体は159ドル。

 Microsoftは今後、Hohmをサーモスタットや空調処理システム、電気自動車など多様なデバイスに接続し、コンシューマーの省エネルギー対策を支援していくとしている。

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