IBMがUNIX OS「IBM AIX 7」のβ版を公開した。POWER7上ではAIX 6の4倍のワークロードをサポートする。
米IBMは7月14日(現地時間)、UNIX OS「IBM AIX」の次期版「AIX 7」のオープンβプログラムを開始したと発表した。独立系ISVや「IBM System p」サーバのユーザーは、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
AIX 7のβ版は、POWER4、PPC970、POWER5、POWER6、POWER7を搭載するシステムで稼働する。AIXの旧バージョン、5.1、5.2、5.3、6とのバイナリ互換性を備えており、これらのバージョンで作成したアプリケーションは再コンパイルせずにAIX 7上で稼働するという。
AIX 7では、1つの論理パーティションで最高256コア/1024スレッドのワークロードをサポートする。これはAIX 6の4倍に当たる。また、複数のAIXシステムを管理するクラスタリング機能が組み込まれた。AIX 6からある仮想化技術「ワークロードパーティション」(WPAR)で、AIX 5.2が稼働する論理パーティションをAIX 7のWPARにリストアできるようになった。この機能は、POWER7搭載システムでのみ利用可能。
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