ビジネス向けオンラインオフィススイートのシェア拡大に注力しているGoogleが、Google Appsの無料のDRについて説明した。
米Googleは3月4日、オフィススイート「Google Apps」有料版のディザスタリカバリ(DR)について、公式ブログで説明した。オンプレミスではSANの導入などで膨大なコストが掛かるハイレベルなDRを、Google Appsは無料で提供しているという。
Googleは、Gmail、Google Calendar、Google Docs、Google Sitesのすべてのユーザーデータについて、2カ所のデータセンターでライブレプリケーションを行っており、1つのデータセンターで事故があっても、もう1つのデータセンターで対応できる。従って、Google AppsでのRPO(障害発生後、いつの時点のデータに復旧するか)の設計目標はゼロであり、RTO(障害発生後、いつまでに復旧するか)は即時復旧だとしている。
Googleは多数の大規模データセンターを運営しており、それらのデータセンターを高速なネットワークで接続しているため、こうしたDRサービスを無料で提供できるという。
Googleによると、ほかのプロバイダーでは、このレベルのバックアップには、25Gバイト当たり150〜500ドル掛かるとしている。
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