Googleの「Nexus One」、発売1週間の販売台数は2万――Flurry調査

先行するDROIDの25万台に大きく引き離されたのは、自社のオンラインストアでのみ販売するという特殊な形態や販売時期などの要因によるとFlurryは分析している。

» 2010年01月14日 07時44分 公開
[ITmedia]

 米モバイル市場調査会社Flurryによると、Googleが自社ブランドで発売したAndroid 2.1搭載スマートフォンNexus One」の発売1週間の販売台数は2万台になるという。同社のマーケティング担当副社長ピーター・ファラーゴ氏が1月13日、公式ブログで調査結果を発表した。Nexus Oneは、5日からGoogleのオンラインストアでのみ米国、英国、香港のユーザー向けに販売されている。

 Flurryは1万本以上のモバイルアプリの利用状況を測定しており、総計で市場に出ているiPhoneおよびAndroid携帯の5分の4で稼働するアプリを追跡しているという。同社が発表する新機種販売台数は、この追跡データと、米AppleがiPhone 3GS発売の際に正式に発表した販売台数に基づいて見積もられている。これまでにiPhone 3GS、米MotorolaのDROID、台湾のHTCのmyTouchの台数を発表してきた。

flurry Nexus One、myTouch 3G、DROID、iPhone 3GSの発売1週間後の販売台数(資料:Flurry)

 この見積もりではNexus Oneの販売初速は他機種に大きく離されているが、Flurryは単純な比較には意味がないとしている。Nexus One立ち上げに関するGoogleのビジネス決定その他の要因が、同一条件での比較を困難にしているという。

 FlurryはNexus Oneの初速が良くない理由として、発売前の期待が大き過ぎた割りにiPhoneに対抗できる目玉となる機能がなかったこと、自社のオンラインストアでのみの発売という特殊な形態を選択したこと、DROID発売時に販売元の米Verizonが1億ドルを掛けたような広告キャンペーンを行わなかったこと、発売がホリデーシーズン直後だったことなどを挙げている。

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