GoogleがNews York TimesおよびWashington Postと協力し、“オンラインならでは”のコンテンツ提供フォーマットを実験的に公開した。
米Googleは12月8日、Webの特徴を生かしたニュースコンテンツの新たな提供方法として「Living Stories」のプロトタイプをGoogle Labsで公開した。このプロジェクトには米新聞大手のNews York TimesとWashington Postが協力している。
Googleは、最近「メディア企業はオンラインニュースコンテンツを有料にすべきだ」といった議論が盛んだが、メディア企業がオンラインならではの方法をどう活用するかというテーマも重要だと考えており、その方法の1つとしてLiving Storiesを提案するという。
現行のGoogle Newsなどのニュースサイトでは、同じような記事が繰り返し表示されたり、ユーザーが既にその記事を読んだかどうかにかかわらず表示されている。Living Storiesではこれまでと異なるアプローチを試みており、1つのURL上にテーマごとにまとめられた「ストーリー」という形で情報を提供する。プロトタイプではNews York TimesおよびWashington Postが編集した「地球温暖化」や「医療制度」についてのストーリーがある。各ストーリーは、テーマの要約、関連する出来事のタイムライン、関連記事やビデオなどへのリンクとその要約で構成されており、これらの情報はリアルタイムで更新される。ユーザーがストーリーをいったん離れて戻ってくると、その間に情報が更新されたかどうかが表示される。
Googleは向こう数カ月、ユーザーやメディア企業からのフィードバックを基にLiving Storiesを調整していく計画だ。また、メディア企業がこうしたページを作成できるように、ツールを提供していく。
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