HP決算、サービス部門好調とコスト削減で純利益14%増

Hewlett-Packardの8〜10月期決算は、売上高は8%減だったが、純利益はサービス部門の好調とコスト削減が奏功し、14%増の24億ドルとなった。

» 2009年11月24日 10時09分 公開
[ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)が11月23日に発表した第4四半期(8〜10月期)決算は、売上高は前年同期比8%減の308億ドルだったが、純利益はサービス部門の好調とコスト削減が奏功し、14%増の24億ドル(1株当たり99セント)だった。

 同社のマーク・ハードCEO兼会長は、「サービス部門の堅調により、記録的な利益を発表できた。また、契約数が順調に伸びており、2010年に向けて強い弾みとなっている」と語った。

 売上高を部門別で見ると、サービス部門は前年同期比8%増の89億ドルとなった。その他の部門は、軒並み前年比減となった。パーソナルシステムズ部門は、出荷台数では前年同期比8%増えたものの、売上高は12%減の99億ドルとなった。Netbookの売上高は8%減の58億ドル、デスクトップPCは16%減の35億ドルだった。イメージング・プリンティング部門は15%減、エンタープライズストレージ&サーバ部門は17%減、ソフトウェア部門は16%減。

 地域別では、北南米地域は前年同期比3%増の136億ドル、EMEA(欧州、中東、アフリカ)地域は17%減の117億ドル、アジア太平洋地域は1%減の54億ドルだった。中国では売り上げが20%以上伸びたという。

 2009年通年では、売上高は3%減の1146億ドル、純利益は77億ドル(1株当たり3.14ドル)だった。前年度の純利益は83億ドル(1株当たり3.25ドル)。

 2010年第1四半期(11〜1月期)については、売上高は296億〜299億ドル、純利益は1株当たり0.90〜0.92ドルと予想。通年の業績は売上高が1180億〜1190億ドル、純利益は1株当たり3.65〜3.75ドルとなる見通しだ。

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