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半導体製造技術を生かした薄膜充電池に、待機電力10mW以下のPWMコントローラを国内初公開TECHNO-FRONTIER 2015(1/2 ページ)

STマイクロエレクトロニクスは、「TECHNO-FRONTIER 2015」(TF2015)で、従来の半導体製造技術を応用して製造可能な充電式固体薄膜電池やスタンバイ消費電力10mW以下のPWMコントローラなど国内初展示となる製品を展示した。

» 2015年05月26日 13時30分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは、2015年5月20〜22日に千葉・幕張メッセで開催された「TECHNO-FRONTIER 2015」(TF2015)で、スタンバイ消費電力10mW以下のPWMコントローラや半導体製造技術を応用した充電式固体薄膜電池など国内初展示となる新製品を出品した。

フォトカプラレスにも対応

 100〜230V系40WクラスのACアダプタ、白モノ家電の電源向けPWMコントローラ「STCH02」は、リーク電流を抑えることでスタンバイ消費電力を10mW以下に抑えた製品だ。電源の制御回路の待機電力は、主にPWMコントローラの待機電力と、フィードバック用のフォトカプラの消費電力が占める。そのうち、「一般的に数十mA〜数百mAだった」というPWMコントローラの待機電力をSTCH02は、10mW以下と大きく低減したわけだ。

PWMコントローラ「STCH02」のデモボード (クリックで拡大)

 さらにSTCH02は、電源制御回路の待機電力増大のもう1つの主因であるフォトカプラを使用せずに、内蔵の独自ロジックで定電流出力レギュレーションが行える点も特長。回路全体の待機電力をさらに引き下げることができる。なお、フォトカプラを使用して出力可変対応の電圧レギュレーションも行えるようになっている。

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