ここでは働きたくないなあ……と大学生が思う業界(1/2 ページ)

» 2010年01月15日 19時09分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 あなたはどこの業界に就職したいですか? 2011年3月卒業予定の大学生(大学院生を含む)に聞いたところ「商社」(29.2%)がトップ、次いで「銀行」(26.2%)、「食品」(22.8%)であることが、日経HRの調査で分かった。同社が昨年実施した調査に比べ、伸びが大きかったのは「銀行」「生保・損保」「不動産」(いずれも3.3ポイント増)の3業界。「銀行や生保・損保などの金融業界は2010〜2011年に新たなメガグループが形成されると見られ、企業の規模感や安定性を求める学生からの支持が高まったようだ」(日経HR)

働きたいと思っている業界(出典:日経HR)

 一方、支持率を下げたのは「空運」(3.9ポイント減)、「コンサルティング」「電機・電子部品・半導体」(いずれも2.8ポイント減)という業界だった。

 志望度の低い企業の面接で採用担当者から「当社は第一志望ですか?」と聞かれたとき、どのように対応する人が多いのだろうか。「『第一志望です』とウソをつく」という人は71.0%、「『第一志望ではない』と本当のことを言う」は29.0%。「厳しい採用が続いていることから、内定ゼロという状態にならないように、たとえ志望度の低い企業でも『1つは内定を確保しておきたい』という学生が多いようだ」(日経HR)としている。

 インターネットによる調査で、2011年3月卒業予定の都内の大学生・大学院生756人が回答した。調査期間は2009年11月26日から12月2日まで。

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