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期待しすぎは人生の味をまずくすることもある

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私の会社で運営している年表創造コミュニティ「Histy」の登録者の方々へ、毎日「Histy通信」というメールマガジンをお送りしていて、その中に「今日の名言」というコーナーをもうけて、いろいろな方々の名言を載せています。昨日、メルマガに載せる名言を探していて、たまたま見つけたのが、精神科医の斎藤茂太さんの次の言葉です。

期待しすぎは、「期待はずれ」の可能性を高めているのであり、
かえって人生の味を「まずく」することもある。

昨日「期待値を上げすぎないほうが、お客さんに喜んでもらいやすくなる」というエントリーを書いていたので、シンクロニシティを感じました。昨日はお客さんの期待値のコントロールの話でしたが、自分自身の期待値をコントロールすることも大事ということですね。

例えば、部下や仲間に仕事を頼むときに、あまり結果を期待しすぎると、ある程度いい結果が出ても、ネガティブなところばかり目について、不満が先行してしまいそうです。逆に全然期待しないのも、相手のモチベーションを下げるかもしれません。また相手の性格によっても、期待をかけたほうがいい結果が出る人がいたり、期待をかけるとプレッシャーに押しつぶされる人がいたりします。期待値のバランスをとって、それをうまく相手に伝えるのはけっこう難しいですね。

日常生活においては、期待値をできるだけ下げておいたほうが、いろいろなことに喜びを見いだしやすくなる気がします。例えば、ブログのエントリーを書いたときに、レスポンスを期待してなければ、一つコメントがついただけでもうれしいものです。

ただ、自分自身に対しては、ある程度期待値を上げたほうが、自分が成長するためにはいいように思います。こう考えていくと「期待」にはけっこう奥深いものがありますね。

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