日本HP、ITILv3準拠のプロジェクト管理ソフトウェアをリリースサービスセントリックな企業ITを目指す

日本HPはITILv3ベースのプロジェクト管理ソフトウェアでユーザー企業のビジネス部門とIT部門のギャップ解消を目指すという。

» 2008年07月29日 19時56分 公開
[石森将文,ITmedia]
日本HP HPソフトウェア事業本部 マーケティング部 河口雄一郎部長

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は7月29日、ITILベースのプロジェクト管理を支援するソフトウェア「HP Project and Portfolio Management 7.5(以下、PPM 7.5)」を発表した。

 PPM7.5は、従来ワールドワイドでPPM7.1として提供されていた製品の機能を拡充し、日本語化したもの。ビジネス視点での企業IT最適化を目指すHPソフトウェア製品群において、「ITの戦略立案」を管理する製品に位置付けられるという。また日本語版の刊行が進んでいるITILv3に準拠しており、同社が提供しているソフトウェア製品と連携することで企業の戦略立案からアプリケーション開発、運用までITのライフサイクルを一元的に管理できるとしている。

 日本HP 河口雄一郎 マーケティング部長は「残念ながら、IT部門とビジネス部門の間には認識のズレが存在する。また、開発、運用などの各工程内においてすら、意思の疎通ができていない。PPM7.5で企業内のサイロ化されたギャップを埋める。それがBTO(ビジネステクノロジーの最適化)という考え方である。PPM7.5で、ITサービス管理市場でのリーディングポジションをさらに強化する」と話す。

 ユーザー企業は同製品を採用することで、ビジネスへの貢献度、リスクなどの視点を各プロジェクトに反映させ、多くのプロジェクトを同時進行させても経営戦略に基づいた総合的な管理ができるという。また、失敗や中止に伴うリスクを軽減しながら、事業目標に見合わないプロジェクトについては予算もカットするといった判断も支援する。

各プロジェクトの進捗などステータスはダッシュボードから確認できる(画面=左)、プロジェクトのリスクやバリュー、予算規模が円の大きさや色で可視化される(画面=右)

 最小構成価格および出荷開始時期は次の通り。日本HPでは、1年後に10社を超える導入実績を目指すという。

製品名 最小構成価格 出荷開始時期
HP Project and Portfolio Management 7.5 710万4720円(税込) 9月1日

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