日本テレビは7月7日、テレビドラマ「過保護のカホコ」の主人公・カホコと会話できるAI(人工知能)サービス「AIカホコ」の提供を始めた。メッセンジャーアプリ「LINE」のトーク画面で、AIカホコと会話が楽しめる。ドラマの放送回を重ねるごとにカホコが言葉を覚え、返答内容が変化していくという。「ドラマと連動したAIサービスの提供は放送業界初の試み」(同社)。
AIカホコの公式アカウントを「友だち」に登録すると、トーク画面で会話が可能に。ドラマを1話放送するごとに、脚本やユーザーとの会話履歴をディープラーニングで学習し、会話の精度を徐々に高めていくという。AIカホコはテキストのみに反応し、スタンプや画像、動画を送信しても返答はしない。提供期間は9月30日まで。
NTTグループの「corevo」をもとにNTTレゾナントが開発したAI技術を活用。NTTレゾナントのQ&Aサービス「教えて!goo」のカテゴリーの単語、ユーザーが投稿した文章も学習し、単文のみでなく文脈を持った複数文からなる応答が可能という。
「(ドラマの中で)カホコは過保護に育てられたという設定。当初は経験がないことは『分からない』という態度で反応するが、ドラマの中で経験したことは放送後に違った答えを返すようになる」(NTTレゾナント広報部)
これまでも日本テレビは、NTTレゾナントとAIや音声技術を使った実証実験を行っていた。AIカホコには、それらの知見を生かしたという。
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