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Microsoftの「Cortana」、画像認識でリマインダー提言(Build 16215)

» 2017年06月13日 08時32分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは6月8日(現地時間)、Windows Insider ProgramのFast Ringユーザー向けに、「Windows 10」の「Build 16215」の配信を開始したと発表した。このBuildには、9月提供予定の「Fall Creators Update」の新機能が多数含まれる。

 AIアシスタントのCortanaに、画像認識による2つの新機能が追加された。いずれも、まずは英語でのみ使えるものだ。

 まず、端末の「カメラロール」に日付を含む画像が保存されると、その日付についてのリマインダーを作成するようCortanaが提言するようになる。

 例えば、未来の日付を含むコンサートのポスターの写真を撮影してカメラロールに保存しようとすると、Cortanaが「このイベントを追跡するお手伝いをしましょうか?」ときいてくる。「Remind me」をタップ(クリック)すればリマインダーを作成できる。

 cortana 1 画像上の日付を画像認識し、リマインダー作成を提言

 この機能を使うには、Cortanaにカメラロール内の画像へのアクセスを許可しておく必要がある。

 もう1つは、「Windows Ink」採用の「なげなわツール」機能。Windows Ink対応サービス上の画像にある日付を対応するスタイラスで囲むと、「この日付を追跡するお手伝いをしましょうか?」とCortanaがきいてくる。

 cortana 2 画像上の日付をスタイラスなどで囲むと、リマインダー作成を提言

 この機能を使うには、トップボタンの長押し機能をサポートするスタイラスが必要。例えば「Surface Pro 4」「Surface Book」「Surface Studio」付属の新しい「Surfaceペン」がサポートする。

 例えばWebブラウザ「Edge」で見つけたイベント告知ページの日付部分をトップボタンを長押ししたスタイラスで囲むと、Cortanaが起動して上の画像のような提言をする。

 このビルドでは他に、「Fluent Desigh System」採用の新しい「アクションセンター」、お気に入りのWebサイトをタスクバーにピン留めできるEdgeの新機能、手描き機能の強化、新しい日本語フォント(UDデジタル教科書体)の追加、日本語のIMEの予測変換機能の向上などが追加された。

 cortana 3 UDデジタル教科書体

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